ルクミニ財団:3次元の包括的な活動分野(3Dプログラム)
「中等教育は、社会経済発展の機会と利益を得るための入り口である」ー世界銀行
ネパールの農村で暮らす女の子たちにとって、中等学校(高校)に在学する時期に最も中退の可能性が高くなります。この時期になると女の子たちは、家事や畑 仕事をするのに十分な年齢に達したとみなされ、場合によっては結婚の話も出てきます。また、仕事という甘い約束に誘われて都市に出て行き、結果的に人 身売買の被害者となって労働や性的搾取の生活を送らなければならない女の子たちもいます。
「教育は、世界を変えるために使用できる最も強力な武器である」ーネルソン・マンデラ
こうした問題に取り組むため、ルクミニ財団は、8年生(日本の中学2年生)になる女の子たちに、10年生(日本の高校1年生)を修了するまで奨学金を提供 します。10年生まで教育を受けることで、女の子たちは更に高等教育に進んだり、または働くための資格を得ることができます。単に教育へのアクセスを提供 することだけでは十分ではない、と私たちは考えています。成功への重要な鍵は、人生を変える可能性を持つ質の高い教育が提供できるかにかかっています。
質の高い教育プログラム:GYAN
このGYANプログラムは、「コミュニティーのための学校」(A School for Community – ASC)というPharping地域にある学校との連携で行われます。ASCは、社会的地位や経済的条件に関わらずすべての子供たちのために教育を提供する、という先駆的な方針で広く知られています。ASCは、ジェンダー平等や社会的平等を目指すモデル施設となっています。またそれだけでなく、高校卒業資格要件を得るための「高等学校卒業証明」(School Leaving Certificate – SLC)試験においても、上位に入る成績を納める生徒たちを多く輩出しています。健康に対する意識を高めることで、女の子たちがさらされているリスクを最小限に抑えることが可能です。
身体的健康プログラム:Aayush
Aayushプログラムは、学校の近くにあるマンモハン・メディカルクリニックによってサポートされます。奨学生たちの健康を考え、少なくとも年2回、定期検診を行います。また、ネパール国内でも有数の医療機関のひとつであるパタン病院の協力のもと、健康に対する意識向上プログラムも実施します。
私たち財団は女の子たちの包括的な成長を重要視しているので、財団の理事会構成員を募る際にも、医学の専門知識を持つ人を探し求めました。なぜなら女の子たちの身体的健康を保証することも、教育と同様、女の子たちが自らの可能性を伸ばしていく上で、とても重要であると考えているからです。女の子たちの知力の育成と同時に、彼女たちが身体的にも情緒的にも健康でいられることを、私たちは目指しています。そうすることで、彼女たちが幸せで実り多い生活を長く送ることができるようになる、と考えているからです。
メンタリングプログラム:Didi
ルクミニ財団の3Dプログラムの3つ目のコンポーネントは、Didi(ネパール語でお姉さんという意味)プログラムです。Didiプログラムは、女の子たちを支える「お姉さん(Didi)」と呼ばれるボランティアによってサポートされています。メンターとなるのは、現在高等教育で学んでいる学生や、教育や看護、もしくは他の「非伝統的」な職について働いている女性たちです。メンター(Didi)は、奨学金を受ける女の子たちのインスピレーションとなるだけでなく、学校や個人的な問題を相談する相手という役割も果たします。
あなたのサポートによって、こうしたプログラムを実施し、女の子たちがより良い生活を送ることができるよう応援することができます。どのようなサポートができるか知りたい方はこちらをクリック。